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夏風邪の症状と予防:働き盛りの皆さんへ

夏風邪の症状と予防:働き盛りの皆さんへ

こんにちは。サイコウブログです。

暑い夏がやってきましたね。「夏は風邪をひかない」と思っている方も多いかもしれませんが、実は夏にも風邪はあるんです。

しかも、夏風邪は冬の風邪とは少し違った特徴があり、長引きやすいのが厄介なところ。

今日は、働き盛りの30代から50代の皆さんに向けて、夏風邪について詳しくお話しします。予防方法から症状、そして万が一かかってしまった時の対処法まで、分かりやすくご紹介していきますね。

夏風邪って何?冬の風邪との違い

夏風邪は、主に高温多湿な環境を好むウイルスが原因で起こります。代表的なものには、エンテロウイルスやアデノウイルスなどがあります。
これらのウイルスは暑さや湿気が大好きで、夏場に活発に活動するんです。

冬の風邪との大きな違いは、症状が長引きやすいこと。冬の風邪は1週間程度で治ることが多いですが、夏風邪は2週間から1ヶ月近く症状が続くことも珍しくありません。

夏風邪の主な症状

夏風邪にかかると、次のような症状が現れます:

のどの痛み・腫れ 夏風邪の代表的な症状です。のどがイガイガしたり、飲み込むときに痛みを感じたりします。

発熱 38度以上の高熱が出ることもあります。ただし、微熱程度で済む場合もあり、人によって差があります。

下痢・腹痛 夏風邪の特徴的な症状の一つです。お腹の調子が悪くなり、下痢が続くことがあります。

頭痛・だるさ 体全体が重く感じられ、頭がボーッとすることがあります。

鼻水・鼻づまり サラサラした鼻水が出たり、鼻が詰まったりします。

これらの症状は、仕事にも大きく影響しますよね。特に営業や接客業の方は、のどの痛みや声がれが辛いところです。

なぜ夏に風邪をひくの?

「暑いのになぜ風邪を?」と思われるかもしれません。実は、夏は意外と風邪をひきやすい条件が揃っているんです。

エアコンによる温度差 外の暑さとエアコンの効いた室内の温度差は、体に大きな負担をかけます。この急激な温度変化により、体の抵抗力が弱まってしまいます。

冷たいものの摂りすぎ 暑いからといって冷たい飲み物やアイスクリームばかり食べていると、お腹が冷えて免疫力が低下します。

睡眠不足 暑くて寝苦しい夜が続くと、十分な睡眠がとれず、体力が落ちてしまいます。

夏バテによる栄養不足 食欲が落ちて栄養バランスが崩れると、体の抵抗力が弱くなります。

夏風邪を予防する6つのポイント

1. 適切な室温管理を心がける

エアコンの設定温度は外気温との差を5度以内に抑えましょう。オフィスでは個人での調整が難しいかもしれませんが、カーディガンやブランケットを活用して体温調節を行ってください。

2. こまめな水分補給

ただし、冷たすぎる飲み物は避けて、常温か少し冷たい程度のものを選びましょう。1日1.5〜2リットルを目安に、少しずつ飲むのがコツです。

3. バランスの良い食事

夏バテで食欲がない時も、栄養のあるものを少量ずつでも摂るようにしましょう。特にビタミンB群やビタミンCを多く含む食材がおすすめです。

4. 十分な睡眠

エアコンや扇風機を上手に使って、快適な睡眠環境を作りましょう。寝る前のスマートフォンやテレビは控えめにして、質の良い睡眠を心がけてください。

5. 手洗い・うがいの習慣

基本中の基本ですが、外から帰ったら必ず手洗いとうがいを行いましょう。アルコール系の手指消毒液も効果的です。

6. 適度な運動

激しい運動は避けて、軽いウォーキングやストレッチ程度の運動を続けましょう。免疫力アップにつながります。

夏風邪にかかってしまった時の対処法

予防に気をつけていても、夏風邪にかかってしまうことはあります。そんな時は、無理をせずにしっかりと治療に専念しましょう。

安静にする 何よりも大切なのは休息です。仕事が忙しくても、無理をすると症状が長引いてしまいます。

水分補給を心がける 発熱や下痢で脱水状態になりやすいので、こまめに水分を摂りましょう。

消化の良い食事 お腹の調子が悪い時は、おかゆやうどんなど消化の良いものを選んでください。

夏風邪に効果的な漢方薬

漢方薬は、体全体のバランスを整えながら症状を改善していく優れた治療法です。夏風邪には、次のような漢方薬が効果的とされています。

葛根湯(かっこんとう)

風邪の初期症状に広く使われる代表的な漢方薬です。のどの痛みや頭痛、発熱などに効果があります。体を温める作用があるので、エアコンで体が冷えた時にも適しています。

小柴胡湯(しょうさいことう)

長引く風邪や、熱が上がったり下がったりする症状に適しています。夏風邪の特徴である症状の長期化に対応できる漢方薬です。

五苓散(ごれいさん)

下痢や嘔吐、むくみなどの水分代謝の異常に効果があります。夏風邪でお腹の調子が悪い時におすすめです。

麦門冬湯(ばくもんどうとう)

のどの乾燥や痛み、空咳などに効果的です。エアコンによる乾燥でのどを痛めた時にも適しています。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

夏バテや疲労回復に効果があります。食欲がなく、体力が落ちている時の体力回復に役立ちます。

漢方薬は、その人の体質や症状に合わせて選ぶことが大切です。薬局でご相談いただければ、お一人お一人に最適な漢方薬をご提案させていただきます。

夏風邪が長引く時は要注意

夏風邪は長引きやすいとはいえ、あまりにも症状が続く場合は他の病気の可能性も考えられます。次のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。

  • 高熱が3日以上続く
  • 激しい腹痛や血便がある
  • 呼吸が苦しい
  • 意識がもうろうとする
  • 水分が摂れない

まとめ

夏風邪は予防が何より大切です。日頃の生活習慣を見直して、体の抵抗力を維持することで、多くの場合予防することができます。

もし夏風邪にかかってしまっても、適切な対処と治療により、症状を軽減し、回復を早めることができます。漢方薬は、そのような時の強い味方になってくれるでしょう。

働き盛りの皆さんは、どうしても仕事を優先してしまいがちですが、体調管理も大切な仕事の一部です。夏風邪に負けない健康な体で、暑い夏を乗り切っていきましょう。

何かご不明な点や心配なことがございましたら、いつでもお気軽に薬局スタッフにご相談ください。皆さんの健康をサポートするのが、私たちの使命です。

今年の夏も、元気に過ごしていきましょうね!