こんにちは。サイコウブログです。
すでにお肌がカサカサになってしまった、という方も多いのではないでしょうか。クリームを塗っても翌朝にはまた乾いている、白い粉をふいてしまう、かゆみが我慢できない…。そんなつらい乾燥肌を、体の中から改善していく方法をお伝えします。食事と漢方を組み合わせることで、今のお肌を潤していきましょう。
予防と改善は異なるアプローチが必要
乾燥肌の「予防」と「改善」は、実は対策が異なります。すでにカサカサになってしまった肌には、予防よりも積極的な栄養補給と集中ケアが不可欠です。
お肌の細胞が生まれ変わるサイクル(ターンオーバー)を整えて、しっとりとした健康な肌を取り戻すことが目標です。そのためには、単に予防的な栄養摂取ではなく、肌の回復力を高める特定の栄養素に注目することが大切なのです。
乾燥肌を改善する栄養素と食べ物

1. タンパク質(お肌の土台を作る)
お肌の細胞そのものを作る最も大切な材料です。不足すると、肌の回復が遅れてしまい、乾燥肌の改善が進みません。
多く含まれる食べ物
- 卵(完全栄養食と呼ばれ、ビタミンCと食物繊維以外のすべての栄養素を含んでいます)
- 肉類(鶏肉、豚肉、牛肉など)
- 魚類(サバ、サンマ、カツオ、マグロなど)
- 大豆製品(豆腐、納豆、豆乳など)
改善のためのコツ:朝食に卵を2個食べると、夜の睡眠の質が上がり、肌の修復がさらに進みます。これは予防レベルではなく改善を目指す方に特に重要です。
2. ビタミンB群(お肌の生まれ変わりを加速させる)
特にビタミンB2とB6は、お肌のターンオーバーを整える重要な栄養素です。改善段階では予防時以上に意識的に摂取しましょう。
ビタミンB2を多く含む食べ物:レバー、豚肉、納豆、うなぎ、アーモンド
ビタミンB6を多く含む食べ物:卵、カツオ、マグロ、大豆製品、鶏肉、にんにく
3. セラミド(お肌の保湿力を高める)
お肌の水分を保つ力を持つ成分です。食べ物から摂ることで、乾燥肌の改善に直結します。
多く含まれる食べ物
- 生芋こんにゃく(100g食べると1日に必要な量のセラミドが補えます)
- ブロッコリー
- 黒豆
4. 亜鉛(肌の修復を加速させる)
お肌の細胞を作るのに必要な栄養素で、予防時以上に重要です。不足すると、肌荒れがなかなか治りません。
多く含まれる食べ物
- 牡蠣(特に豊富。週2〜3回の摂取が効果的です)
- 豚レバー、牛肉の赤身
- チーズ
吸収を良くするコツ:ビタミンCと一緒に摂ると、吸収率が40%以上高まります。
5. オメガ3脂肪酸(肌の炎症を鎮める)
お肌を守る皮脂の原料になり、特に炎症を伴う乾燥肌の改善に効果的です。
多く含まれる食べ物
- サバ、イワシ、サンマなどの青魚(サバ缶なら手軽に摂れます)
- えごま油、亜麻仁油
6. コラーゲン(お肌の弾力を回復させる)
乾燥肌では肌の弾力が失われていることが多いため、直接補うことが効果的です。
多く含まれる食べ物
- 鶏の手羽先、軟骨
- 魚の皮、すっぽん
- ゼラチン
7. 食物繊維(腸からお肌を整える)
腸内環境が整うと、栄養の吸収が良くなり、お肌にしっかり栄養が届きます。
多く含まれる食べ物:海藻類、きのこ類、根菜類、豆類、果物
漢方で体質から改善する
漢方では、乾燥肌は「血(けつ)」が不足している状態と考えます。血が足りないと、お肌に栄養と潤いが届かず、カサカサになってしまうのです。漢方薬で血を補い、巡りを良くすることで、お肌が本来持っている保湿力を取り戻していきます。
四物湯(しもつとう)
乾燥肌の改善に使われる基本的な漢方薬です。
どんな働きをするの?
不足した血を補い、血の巡りを良くして、お肌に栄養を届けます。お肌の保湿力を高めるのが特徴です。
こんな症状に適しています
カサカサして粉をふく肌、顔色が悪い、疲れやすい、冷え性
当帰飲子(とうきいんし)
特にかゆみを伴う乾燥肌の改善に効果的です。
どんな働きをするの?
血を補いながら、お肌に栄養と潤いを与えます。かゆみを和らげる働きがあり、角層の水分量を増やすことが研究で明らかになっています。
こんな症状に適しています
白い粉をふくような乾燥肌、夜温まると特にかゆくなる、冷え性がある、老人性の皮膚の乾燥とかゆみ
十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
疲れやすく、体力が落ちている方の乾燥肌に適しています。
どんな働きをするの?
「気」と「血」の両方を補い、体力を回復させながら、お肌を整えます。全身の状態を良くすることで、お肌の調子も上がります。
こんな症状に適しています
疲れやすく顔色が悪い、貧血気味、病後の体力低下、寝汗をかきやすい
効果的な食事と漢方の組み合わせ
朝のケア
食事:卵2個と納豆、焼き魚、野菜のお味噌汁
朝にしっかりタンパク質を摂ることで、お肌の修復がスムーズに進みます。
漢方:食前または食間に服用
昼・夕のケア
食事:生芋こんにゃくの煮物、サバ缶を使った料理、たっぷりの温野菜、牡蠣のお味噌汁
漢方:食前に服用し、栄養豊富な食事でお肌を内側から潤しましょう
1週間の献立例
月曜日
- 朝:卵2個のオムレツ、納豆、野菜スープ
- 昼:サバ缶を使った炒め物、ブロッコリーのサラダ
- 夕:鶏の手羽先と野菜の煮物、生芋こんにゃくの炒め煮
火曜日
- 朝:ゆで卵2個、豆腐のお味噌汁
- 昼:豚肉とにんにくの芽炒め、アーモンド入りサラダ
- 夕:牡蠣とほうれん草のクリーム煮、海藻サラダ
水曜日
- 朝:卵かけご飯(卵2個)、納豆
- 昼:カツオのたたき、きのこのソテー
- 夕:イワシの煮付け、根菜たっぷり豚汁
木曜日以降も、タンパク質・亜鉛・セラミド・ビタミンB群を意識的に組み合わせた献立を組みましょう。
乾燥肌を早く改善するための生活習慣

1. 積極的な水分補給
1日1.5〜2リットルを目安に、こまめに水分補給しましょう。白湯や温かいお茶がおすすめです。特に朝起きたときと夜寝る前が効果的です。
2. 質の高い睡眠
お肌は寝ている間に修復されます。22時〜2時はお肌のゴールデンタイム。この時間帯に眠れるよう心がけましょう。乾燥肌の改善には特に重要です。
3. 入浴の工夫
38〜40度のぬるめのお湯に15〜20分浸かりましょう。熱すぎるお湯は、お肌の保湿成分を奪ってしまいます。
4. 入浴直後のスキンケア
お風呂から出て5分以内に、保湿クリームやローションを塗りましょう。このタイミングが最も浸透率が高いです。
5. 室内の湿度管理
加湿器を使って、湿度を50〜60%に保ちましょう。特に就寝中の乾燥を防ぐため、寝室の加湿が重要です。
避けたほうが良い食べ物・飲み物
ファストフードやジャンクフード
ビタミンやミネラルが少なく、お肌の回復に必要な栄養が不足します。改善期間中は週1回までにしましょう。
甘いお菓子の食べ過ぎ
糖分や脂質が多く、お肌の代謝に必要なビタミンB群が消費されてしまいます。改善期間中は特に控えましょう。
カフェインの摂りすぎ
コーヒーやお茶を飲みすぎると、体の水分が失われやすくなります。1日2杯までが目安です。
アルコール
お酒を飲むと、亜鉛が消費されてしまいます。また、水分も失われやすくなるため、改善期間中は控えめにしましょう。
漢方を使う時の注意点
- 初めて使う方:薬剤師や医師に相談してから始めましょう
- 他のお薬を飲んでいる方:飲み合わせを必ず確認してください
- 妊娠中・授乳中の方:医師に相談してください
- 効果が出るまでの期間:最低1ヶ月は続けてみましょう。お肌のターンオーバーは約28日なので、完全な改善には1〜2ヶ月必要です
- 副作用が出たら:胃もたれ、吐き気、下痢などが出た場合は、すぐに服用を中止して相談してください
まとめ
すでに乾燥してしまったお肌を改善するには、外からのケアだけでなく、体の中からしっかり栄養を届けることが不可欠です。
タンパク質、ビタミンB群、セラミド、亜鉛、オメガ3脂肪酸など、お肌の回復に必要な栄養素を意識して摂りましょう。そして、体質に合った漢方薬で血を補い、巡りを良くすることで、お肌が本来持っている保湿力を取り戻すことができます。
お肌のターンオーバーは約28日。1ヶ月後の自分の肌を楽しみに、今日から体の中からのケアを始めてみませんか?何か気になる症状があるときは、無理せず当薬局や医療機関にご相談くださいね。
この冬は、食事と漢方で、しっとり潤ったお肌を取り戻しましょう!
※この記事は一般的な情報提供を目的としています。個々の体質や症状によって最適な対応は異なりますので、詳しくは薬剤師や医師にご相談ください。