こんにちは。サイコウブログです。
暑い夏がやってきましたね。オフィスや自宅でエアコンをフル活用している方も多いのではないでしょうか?でも最近、なんだか体がだるい、肩がこる、頭が痛い…そんな症状に悩まされていませんか?
実はそれ、夏バテではなく「クーラー病」かもしれません。今回は、働く世代に多いクーラー病について、薬局目線でわかりやすくお話しします。
クーラー病って何?
クーラー病とは、その名前の通り「エアコンの使いすぎで体調を崩してしまった状態」のことです。正式な病名ではありませんが、多くの方が経験している現代病の一つなんです。
エアコンに頼りすぎた生活を続けていると、私たちの体が室内外の温度変化についていけなくなり、さまざまな不調が現れてしまいます。
なぜクーラー病になるの?
1. 暑い屋外と涼しい室内の行き来
営業で外回りをしたり、通勤で暑い外を歩いた後に冷房の効いたオフィスに入る…こんな経験、ありますよね?
気温差が激しい場所を何度も行き来すると、体が対応しきれずに疲れてしまいます。体温を調整する自律神経がバランスを崩し、さまざまな不調を引き起こすのです。
2. 冷房の風に長時間当たること
デスクワークをしていると、どうしてもエアコンの風に長時間当たることになりがちです。
体温を調整するために、私たちの体は「発汗」という大切な機能を使っています。通常、体の中にこもった熱は汗をかくことで体の外に逃がしているのですが、エアコンから出る冷たい風に直接当たることで、この大切な汗の機能が乱れてしまうのです。
こんな症状が出たら要注意!
クーラー病の主な症状をチェックしてみましょう:
- 体の冷え(手足・肩・腰・背中など)
- 体のだるさ
- 疲れやすさ
- 頭痛
- 肩こり
- めまい
- 膝の痛み
- 腰痛
- 胃の痛み
- 食欲がない
- 眠りが浅い
- 集中できない
- お腹の調子が悪い
- 生理不順
いかがですか?思い当たる症状はありませんか?
今日からできる!クーラー病対策
基本の温度設定を見直そう
エアコンの設定温度は25〜28度を目安にして、屋外との気温差を5度以内に抑えましょう。「ちょっと暖かいかな?」と感じるくらいがちょうど良いんです。
除湿機能を活用しよう
実は、暑さを感じる原因の一つは湿度です。除湿機能を使って体感温度を下げることで、エアコンの使用を控えめにできます。
冷たい飲み物は控えめに
エアコンの効いた空間では、冷たい飲み物はなるべく避けて、常温や温かい飲み物を選びましょう。体を内側から冷やしすぎないことが大切です。
服装で体温調整
カーディガン・膝掛け・靴下などを活用して、体を冷やしすぎないよう工夫しましょう。特にオフィスでは、手軽に着脱できるものを常備しておくと便利です。
適度な加湿を心がけよう
室内では適度に加湿して、のどや鼻の粘膜を乾燥から守りましょう。小さな加湿器をデスクに置いたり、濡れタオルを近くに置くだけでも効果的です。
入浴でリセット
入浴の際は、ぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで、一日の冷房疲れをリセットしましょう。血行が良くなり、自律神経のバランスも整います。
規則正しい食生活
朝・昼・晩とバランスの良い食事を心がけ、体の調子を整えましょう。特に朝食は体温を上げる大切な役割があります。
薬局おすすめ!漢方薬でのサポート
症状が続く場合は、漢方薬でのサポートも検討してみてください:
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
胃腸を丈夫にして気を補い、元気を出すように働きます。主に食欲不振(食べる気がしない)の改善に効果的です。
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
胃腸の働きを良くして、のどの詰まり感を改善します。主に胃に作用して食欲不振(空腹感がない)を改善します。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
のどの乾燥や血行不良を伴う疲労感を改善します。
人参湯(にんじんとう)
人参を主薬にして胃腸の消化機能の低下、疲労倦怠、手足が冷える、貧血、手足が冷えるなどの症状を改善します。
まとめ
クーラー病は、現代の生活環境では避けにくい症状ですが、ちょっとした工夫で予防・改善することができます。
大切なのは、体を冷やしすぎないことと自律神経のバランスを整えることです。エアコンと上手に付き合いながら、快適な夏を過ごしましょう。
症状が長引く場合や、日常生活に支障をきたすような場合は、お気軽に薬局にご相談ください。一人ひとりの症状に合わせて、最適なアドバイスをさせていただきます。
暑い夏も、健康で元気に乗り切りましょう!
このブログ記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の医学的アドバイスに代わるものではありません。症状が続く場合は、医師または薬剤師にご相談ください。