こんにちは。サイコウブログです。
寒さが厳しくなってきましたね。この時期は、風邪をひきやすくなったり、なんとなく体調がすぐれなかったりすることが多くなります。そんな冬の体調管理には、毎日の食事がとても大切。今回は、千葉県が誇る冬野菜の栄養と、それをさらにパワーアップさせる漢方の活用法についてお話しします。
千葉県は野菜の宝庫!
千葉県は温暖な気候と豊かな大地に恵まれた、全国でも有数の農業県です。野菜の生産額は全国で7位、特にだいこん、にんじん、小松菜などが全国トップクラスの生産量を誇っています。冬の千葉県では、たくさんの新鮮な野菜が旬を迎えます。
冬に食べたい千葉県産野菜3選
1. だいこん(全国2位の生産量)
千葉県は、だいこんの生産量が全国第2位。特に冬のだいこんは甘みが増して、とてもおいしくなります。
だいこんのうれしい効果
- ビタミンCが豊富:風邪予防や疲労回復に役立ちます。肌の調子を整える効果も
- 消化を助ける酵素:でんぷんを分解するジアスターゼという酵素が、食べ過ぎた時の胃もたれを防いでくれます
- 食物繊維たっぷり:お腹の調子を整えて、便秘解消にも効果的
- 辛み成分が体を守る:大根おろしの辛み成分には、がんを予防する働きがあるといわれています
葉っぱも捨てないで! だいこんの葉には、根の部分よりも多くのカルシウムやビタミンが含まれています。ふりかけや炒め物にして、丸ごと栄養をいただきましょう。
2. ほうれん草(冬はビタミンCが3倍に)
ほうれん草は一年中出回っていますが、実は冬が旬。冬に育ったほうれん草は、夏のものと比べて、なんとビタミンCが約3倍も多く含まれているんです。
ほうれん草のうれしい効果
- 貧血予防の強い味方:鉄分とビタミンCがどちらも豊富なので、鉄分の吸収率が高まります
- 骨を丈夫に:カルシウムとビタミンKが一緒に働いて、骨を強くしてくれます
- 疲労回復をサポート:ビタミンB群が疲れた体を元気にしてくれます
- 免疫力アップ:β-カロテンが体の中でビタミンAに変わり、風邪をひきにくい体づくりをサポート
3. 小松菜(全国1位の生産量)
千葉県は小松菜の生産量が全国第1位!冬の小松菜は、霜にあたることで甘みが増し、より一層おいしくなります。
小松菜のうれしい効果
- カルシウムがたっぷり:なんとほうれん草の約3倍、牛乳と同じくらいのカルシウムを含んでいます。骨や歯を丈夫にしてくれます
- 鉄分もしっかり:貧血予防に役立ちます。実はほうれん草よりも多くの鉄分が含まれているんです
- 調理が簡単:ほうれん草と違ってアクが少ないので、下ゆでなしで調理できます
野菜の栄養を上手に取り入れるコツ
だいこんの場合
- 生で食べるのがベスト:大根おろしにすると、消化を助ける酵素がしっかり働きます。ただし、時間が経つとビタミンCが減ってしまうので、食べる直前におろしましょう
- 皮ごと使う:皮には血管を丈夫にするビタミンPが含まれています。よく洗って、皮ごと調理するのがおすすめ
ほうれん草の場合
- 油と一緒に調理:β-カロテンやビタミンEは油に溶けやすいので、炒め物にすると栄養の吸収率がアップします
- 短時間でサッと調理:ビタミンCは熱に弱いので、ゆでる時は1分程度でOK
小松菜の場合
- 下ゆでしない:アクが少ないので、そのまま炒めたり、スープに入れたりできます
- 油で炒める:β-カロテンやビタミンKの吸収率が高まります
漢方と組み合わせてさらにパワーアップ!
冬野菜の効果を、漢方と組み合わせることでさらに高めることができます。
風邪のひきはじめには「葛根湯」
寒気を感じたり、肩がこったりする風邪のひきはじめには、葛根湯が効果的です。体を温めて発汗を促し、免疫力を高めてくれます。
野菜との組み合わせ方
- 朝に葛根湯を飲んで、昼食や夕食にだいこんたっぷりの鍋料理を食べましょう
- だいこんのビタミンCと葛根湯の体を温める働きが合わさって、風邪を追い出す力が高まります
喉が痛いときには「桔梗湯」
喉の痛みや腫れには、桔梗湯がおすすめです。
野菜との組み合わせ方
- 桔梗湯を飲んだ後、大根おろしを食べると、喉の炎症を和らげる相乗効果が期待できます
- はちみつを少し加えた大根おろしは、喉にとても優しいです
疲れやすい・体力が落ちているときには「補中益気湯」
冬の寒さで疲れやすくなっている時や、なんとなく元気が出ない時には、補中益気湯が体力を回復させてくれます。
野菜との組み合わせ方
- 補中益気湯と一緒に、小松菜やほうれん草などの栄養豊富な緑黄色野菜をしっかり食べましょう
- 鉄分やビタミンが体力回復をサポートしてくれます
麦門冬湯で乾燥対策
冬は空気が乾燥して、喉がイガイガすることがありますね。麦門冬湯は、そんな乾いた咳や喉の不調に効果的です。
野菜との組み合わせ方
- ほうれん草や小松菜のスープと一緒に摂ると、体の内側から潤いを補給できます
毎日の食事に取り入れるアイデア
朝食
- 小松菜と卵の炒め物
- 大根おろしをのせた焼き魚
昼食・夕食
- だいこんとほうれん草たっぷりの鍋料理
- 小松菜のお味噌汁
- 千切りだいこんのサラダ
- ほうれん草と豚肉の炒め物
気をつけていただきたいこと
漢方薬は自然由来のお薬ですが、だからといって副作用がないわけではありません。体質や飲み合わせによっては、体に合わない場合もあります。
- 初めて漢方を使う方は、薬剤師に相談してから使いましょう
- 他のお薬を飲んでいる方は、必ず主治医や薬剤師に確認してください
- 妊娠中・授乳中の方は、使用前に医師に相談しましょう
まとめ
冬の体調管理には、千葉県が誇る新鮮な野菜をたっぷり食べることが何より大切です。そこに、体質や症状に合った漢方を上手に組み合わせることで、風邪知らずの元気な冬を過ごすことができます。
地元で採れた旬の野菜は、栄養価が高いだけでなく、新鮮でおいしいのも魅力です。毎日の食卓に、千葉県産の冬野菜を積極的に取り入れて、健康的な冬をお過ごしください。
何か気になる症状があるときは、無理せず早めに当薬局や医療機関にご相談くださいね。皆様の健康的な毎日を、心から応援しています。
※この記事は一般的な情報提供を目的としています。個々の体質や症状によって最適な対応は異なりますので、詳しくは薬剤師や医師にご相談ください。