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梅雨の時期に潜む食中毒~知っておきたい予防と対策~

梅雨の時期に潜む食中毒~知っておきたい予防と対策~

こんにちは。サイコウブログです。

6月に入りいよいよ梅雨の季節がやってきましたね。雨の日が続くと、なんだか気分も沈みがちになってしまいますが、実はこの時期に気をつけたいのが「食中毒」なんです。

「えっ、食中毒って夏のイメージじゃない?」と思われる方も多いかもしれませんが、実は梅雨の時期も食中毒が起こりやすい要注意シーズンなんですよ。

今日は、忙しい毎日を送る皆さんに、梅雨時期の食中毒について分かりやすくお話しし、簡単にできる予防方法をご紹介したいと思います。

なぜ梅雨の時期に食中毒が増えるの?

梅雨の時期が食中毒のリスクが高まる理由は、主に3つあります。

1. 湿度が高くなる
梅雨といえば、ジメジメした湿気ですよね。実は、食中毒の原因となる細菌やカビは、湿度の高い環境が大好きなんです。湿度が60%を超えると、これらの微生物がぐんぐん増えやすくなってしまいます。

2. 気温が上がり始める
梅雨の時期は気温も20~25度くらいになることが多く、これは細菌にとって「快適温度」なんです。冷蔵庫から出した食べ物も、常温に置いておくとあっという間に細菌が増えてしまいます。

3. 気圧の変化で体調を崩しやすい
梅雨の時期は気圧の変化が激しく、体調を崩しやすくなります。体の免疫力が下がると、普段なら大丈夫な量の細菌でも食中毒を起こしやすくなってしまうんです。

梅雨時期に多い食中毒の種類

梅雨の時期に特に注意したい食中毒をいくつかご紹介しますね。

カンピロバクター
鶏肉によくいる細菌で、生や加熱不足の鶏肉を食べることで感染します。梅雨の湿気で鶏肉の表面で増えやすくなります。

サルモネラ
卵や鶏肉、豚肉などにいる細菌です。湿度が高いと食材の表面で増殖しやすくなります。

腸炎ビブリオ
魚介類にいる細菌で、刺身や寿司などの生魚を食べる時に注意が必要です。

黄色ブドウ球菌
手や傷口にいる細菌で、おにぎりやお弁当などの手作り食品で問題になることがあります。

どれも聞いたことがある名前かもしれませんが、共通しているのは「湿気と適度な温度を好む」ということです。

症状を知っておこう

食中毒になってしまうと、主にこのような症状が現れます:

  • お腹が痛くなる
  • 下痢をする
  • 吐き気や嘔吐
  • 発熱
  • 頭痛や倦怠感

症状は食べてから数時間後から2~3日後に現れることが多いです。「昨日食べたものが原因かも」と思いがちですが、実は2~3日前に食べたものが原因の場合もあるんです。

もし症状がひどい場合や、高熱が続く場合は、我慢せずに医療機関を受診してくださいね。

今日からできる!食中毒予防の基本

それでは、梅雨の時期に食中毒を防ぐための具体的な方法をお伝えします。難しいことはありません。日々の生活にちょっと気をつけるだけで、リスクをぐっと下げることができますよ。

1. 買い物編

冷蔵・冷凍食品は最後に
スーパーでの買い物では、冷蔵・冷凍食品は最後にカゴに入れましょう。肉や魚は他の食材と分けて、ビニール袋に入れると汁が漏れる心配もありません。

保冷バッグを活用
梅雨の時期は保冷バッグを持参することをおすすめします。特に車での買い物の場合、車内温度が上がりやすいので必須アイテムです。

買い物はなるべく短時間で
買い物リストを作って、効率よく回ることで、食材が常温にさらされる時間を短くできます。

2. 保存編

すぐに冷蔵庫へ
家に帰ったら、まず冷蔵・冷凍食品を冷蔵庫に入れましょう。「ちょっとだけ」のつもりでも、梅雨の湿気の中では細菌がすぐに増えてしまいます。

冷蔵庫の温度をチェック
冷蔵庫は10度以下、冷凍庫は-15度以下に保ちましょう。温度計を入れておくと安心です。

詰め込みすぎに注意
冷蔵庫に食材を詰め込みすぎると、冷気の循環が悪くなって温度が上がってしまいます。7割程度の収納を心がけましょう。

肉・魚は下段に
肉や魚からの汁が他の食材にかからないよう、冷蔵庫の下段に保存しましょう。

3. 調理編

手洗いは念入りに
調理前、調理中、調理後の手洗いは基本中の基本です。石鹸を使って30秒以上洗いましょう。指の間や爪の中も忘れずに。

まな板・包丁の使い分け
肉・魚用と野菜用のまな板・包丁を分けるのが理想的です。難しい場合は、野菜→肉・魚の順番で使い、その都度よく洗いましょう。

中心温度75度で1分以上
肉や魚は中心部の温度が75度以上になるよう、しっかり加熱しましょう。特に鶏肉は要注意です。

調理器具はこまめに洗浄
包丁、まな板、菜箸などは使う度に洗って乾燥させましょう。濡れたままにしておくと細菌が増えやすくなります。

4. 食事編

作ったらすぐ食べる
調理した料理は、できるだけ早く食べましょう。特に梅雨の時期は、作り置きよりもその都度作る方が安全です。

温かいものは温かく、冷たいものは冷たく
料理は適切な温度で保管・提供しましょう。常温で長時間放置するのは危険です。

残り物は早めに冷蔵庫へ
食事が終わったら、残り物はすぐに冷蔵庫に入れましょう。2時間以内に冷蔵保存するのが目安です。

怪しいと思ったら食べない
「ちょっと匂いが変かも」「色が変わってる?」と思ったら、もったいなくても食べずに処分しましょう。

5. 身体作り編

食中毒に負けない身体作りも有効です。

特に免疫力の向上を目標にしっかりと休息・睡眠・栄養を取って、プラス腸内環境を整えることにより免疫向上を目指します。

乳酸菌などのサプリメントを摂取すると効果的です。

お弁当作りの特別な注意点

梅雨の時期のお弁当作りは、特に注意が必要です。

完全に冷ましてから詰める
温かいまま蓋をすると、水蒸気がこもって細菌が増えやすくなります。

水気をしっかり切る
野菜の水気はしっかり切り、煮物なども汁気を少なくしましょう。

保冷剤を活用
保冷剤や冷凍したペットボトルをお弁当と一緒に持参しましょう。

梅干しや酢を活用
梅干しや酢には抗菌作用があります。ご飯に梅干しを入れたり、酢を使った料理を入れるのもおすすめです。

外食時の注意点

外食する時も、いくつかのポイントを押さえておきましょう。

清潔な店を選ぶ
店内が清潔で、スタッフの衛生管理がしっかりしているお店を選びましょう。

生ものは信頼できる店で
刺身や生卵などの生ものは、信頼できるお店で食べましょう。

作り置きが長そうなものは避ける
バイキング形式のお店では、作り置きが長時間置かれていそうなものは避けた方が安全です。

もし食中毒になってしまったら

予防していても、万が一食中毒になってしまった場合の対処法も知っておきましょう。

水分補給を忘れずに
下痢や嘔吐で脱水症状を起こしやすくなります。こまめに水分を取りましょう。経口補水液があると良いですね。

無理に食事をしない
胃腸を休ませるためにも、無理に食事を取る必要はありません。症状が落ち着いてから、消化の良いものから始めましょう。

早めに医療機関へ
高熱が続く、激しい腹痛、血便などの症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。

まとめ

梅雨の時期の食中毒予防は、特別なことをする必要はありません。日頃の衛生管理を少し意識するだけで、リスクを大幅に減らすことができます。

忙しい毎日の中でも、「手洗い」「適切な温度管理」「早めの消費」という3つのポイントを心がけるだけで、ご家族みんなで安全に梅雨の時期を乗り切ることができますよ。

ジメジメした梅雨も、美味しい食事で乗り切りましょう。
何か気になることがあれば、いつでもご相談くださいね。

皆さんの健康な毎日を、サイコウ薬局は応援しています!